Hirai elemetary school in Hinode Town

 「スモールステップ」という言葉があります。支援教育での考え方の中では代表的なキーワードです。目標に届くまでの階段の一段一段の高さを低くして、一歩ずつクリアしていけるようにする配慮です。段数は多くなりますが、一つ上の段階に確実に上がっていくことができます。同じ課題でも無理なく昇っていけるように学べる場を用意します。課題をスモールステップ化することは、強い苦手意識をもっていたり、自信をなくしていたりする子には、取組を促し、達成感の確保にもつながります。まなぼルームのスタッフはチーム一丸となって多様な学習の機会を充実させていきます。
　まなぼルームでの学習内容は、個に応じて多岐にわたります。集団適応をねらいとし、健康の保持、心理的な安定、人間関係の形成、環境の把握、身体の動き、コミュニケーション等自立活動の指導にあたっています。一人一人の困り感や苦手さを把握し、その場面に直面した時に、どうしたらよいか、その方法を学ばせ、乗り越えさせたり、心穏やかに過ごさせたりという支援です。先生は、お世話係ではなく、子供自身が乗り越えて、自立できるようにと、個に応じて課題のスモールステップ化を図るのはもちろん、粘り強く、温かくも時には厳しく指導にあたっています。