学校長より

                    

学校長  津 村 由 和
本校は、周囲を学習院女子大学、戸山高校などにとりかこまれ、静かな文教地区にあり、校庭は新宿区随一の広さをもった環境に恵まれた学校であります。学級数の割りには部屋数が多く、多くの部屋を活用した選択授業は、1年生6コース、2年生10コース、3年生15コースとコース数を多く開設することができ、生徒一人一人に応じた教育活動ができるスペースがあります。       
 また、近くには早稲田大学があり、早稲田大学の学生や院生の「教育ボランティア」を活用して、放課後や、夏休みの補充教室を活発に行ったり、早稲田大学の「まっちワークグループ」の協力を得て、地域の人材との交流を図る総合的な学習の時間など、早稲田大学と連携した教育活動は区内でも最も活発に行っている学校ではないかと思います。                      
広い校庭では、部活動もさかんに行われていますが体育の授業では個人課題別選択制授業を取り入れており、健康な体づくり、生涯スポーツを楽しむための学習を個人個人が課題をもち、計画を立てて校庭全体を使って体育に励んでいるという姿が見られます。また、昼休みには校庭いっぱいに生徒が遊んでいる姿よく見られます。これは、校庭がこれだけ広いから行えることであります。     
 本校の今年の校内研修テーマは「確かな学力を伸ばす教育活動の工夫」であります。副題として、基礎学力充実・小中連携・地域連携があげられております。                  
 基礎学力充実のために、放課後、夏季休業中の補充教室をおこなってきました。公立学校にはいろいろな段階の生徒が入学しております。どの子にも確かな学力をつけることが私たちの使命であります。それを実現するためには、授業の充実はもちろんでありますが、補充教室を行うことによって基礎学力の充実を図ることが大切だと考え、授業での指導の個別化を図るとともに、補充によって、弱いところを補うことを行ってきました。                           
 小中連携では、小学校と中学校がそれぞれどのような指導を行っているのか相互理解をすることによって、確かな学力を伸ばすことにつなげるために行っております。入学してくる生徒がどのような学習をし、どのような学力をつけて入学してくるのかをわかった上で中学校の指導をはじめるのと、わからないではじめるのとでは自ずから指導内容、指導方法が違ってきます。また、小学校ではどのような力をつけて中学校に入学してほしいのか、中学校では小学校でつけたこういう力をどのように伸ばしてほしいのかなど、相互の願いや望みを交換しながら、9年間を見通した教育をしたいということを目標に連携を図っております。                            
 地域連携では、総合的な学習の時間に生徒一人一人が課題設定するための参考になるように地域の方々に講師をお願いして公開講座を設けました。1年生は福祉・ボランティア体験、2年生は職業体験をやりました。この体験学習には、福祉・ボランティア体験では社会福祉協議会の主催する夏ボラ体験でお世話になりました。職業体験でも、地域商店街や事業所、公共施設などで多くのことを学ぶことができました。本校の部活動では、地域の方に指導をお願いしているものもあります。地域と連携して教育活動の活性化を図っております。              
                  
 

        

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