◆日常生活の活動
　 私たちの日常生活の様式は
　　(ａ) 基本運動　　(ｂ) 自己への配慮　　(ｃ) 環境への配慮　　(ｄ) 社会への適合　　四分野の総合といえます
◎基本運動とは
　 すべての日常的行動の基礎となる動作（運動）のことです。
　 この運動の特徴は他の三つの分野との関連を保ちながら調和のとれた人格形成を目指しているそれそれ自体
　 独立した動作として扱われていることです。
　 ＜活動内容＞　【例】　　あけ移す、　通す
◎自己への配慮とは
　 自立心の養成と社会への順応に必要な能力を習慣づけるための自分自身に向けられた心配りのことです。
　　 ＜活動内容＞　【例】　自分の持ち物の始末、出欠の確認、靴を履く・脱ぐ、鼻をかむ、手を洗う等
　　 ☆この活動を助けるためにおはようボード、着衣枠、鏡、ハンガー等が用意されている
◎環境への配慮とは
　 環境の美化・整備・調整、動植物の世話・飼育等です。
　　 ＜活動内容＞　【例】　野菜を切る、洗濯
◎社会への適応とは
　 社会生活を円滑にする為に必要な社会的礼儀作法や規則およびこれに適った振る舞いを身につけることです。
　　 ＜活動内容＞　【例】　お茶のすすめ方、集団遊び、活動のルール、お誕生会
■集中力は正常化への道
▲色水を注ぐ（あけ移し）
■作業の順序を守って安全に
▲野菜を切る
◆感覚教育
「幼い子供達の教育のすべては、子供の自然な心理的生理的発達を助けることに基づいて決定されなければなりません
　。それゆえに、子供に備わっている感覚的諸能力が合理的な方法で発達するように感覚刺激を組織的に導く必要があ
　ります。こうした感覚教育は、子供が明確で強い知性をその上に打ち立てる秩序だった基礎を用意するでしょう。」　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（M．モンッテソーリの言葉　参照）
＜活動内容＞
　【例】＊ピンクタワーと茶色の階段との組み合わせ
　　　　　(ピンクタワーによるものの大・小、茶色の階段による太さ・細さ及びバランスを幾何学的に識別する視覚教育）
　　　　＊はめこみ円柱
　　　　　（次元の異なる4組の円柱と、円柱をはめ込む穴・空洞との対比によって高低・太細・大小を識別する視覚教育）
　　　　＊三項式　（体積計算の公式としての三項式（ａ＋ｂ＋ｃ）3 の為に使用する代数教具と関連している）
　　　　＊構成三角形
　　　　　（三角形の種類の識別及び三角形の組み合わせによる種々の多角形構成とかたちの異同・等価を識別する視覚教育）
　　　　＊重量板　（ものの重さ・軽さを識別する視覚教育）
　　　　＊ひみつ袋　　（実体認識袋）　　（物体に直接触れることによる総合的知覚教育）
　　　　＊色板　　（濃淡）　　（色の種類と明暗・明度差、濃淡を識別する視覚教育）　　
▲ ■ピンクタワーと茶色の
　　　階段との組み合わせ
■色彩の世界を広げよう
▲色板（濃淡の識別）
◆ことばとかず
　 ※言語教育は自分自身を完成させていく自己教育（人格の陶冶）として位置づけられています。それゆえ
　　　言語教育教材の準備は子供の自発的活動を助成するためにかれらの興味や傾向をよく考慮して行われ
　 　 なければなりません。なお本格的な言語教育は日常生活の練習・感覚教育の基礎的訓練の上に築かれ
　 　 るものです。
　 　　＜活動内容＞　【例】　　＊読書（絵本の黙読）　＊五十音のかな蔵　＊なぞり文字
　 ※「子供は物から出発して抽象的数に至り、そこからもっと抽象的な代数の段階へと進みそれらを自由に扱
　　 えることに魅せられて物的・抽象的・代数的の三領域を正確に学習するのです」（M．モンテッソーリ）
　　　 ＜活動内容＞　【例】　＊たし算　＊切手あそび
■文字さがしからのみごとな展開
▲五十音のかな蔵
（名詞・おはなし作り）
▲ ■十進法による加減乗除の概念
　　　 （赤・青の計算棒）
◆地理教育　　人々への尊敬と愛を育むことをめざして
　　　＜活動内容＞　【例】　＊世界の地図
◆情操教育　（省略）
◆宗教教育
　　　＜活動内容＞　【例】　　お祈り・クリスマス
▲ ■「僕らは家族・地球家族
　　　　　　　　　一人ひとり愛されている」
　　　 　　　世界地図（パズル）