「地域と連携し、学ぶ意欲にあふれ、地域社会に貢献することができる人材を育成する」を目標に、地域の生徒たちを育て、1,279名の卒業生が本校を巣立ち、士別市内はもとより全道・全国各地で活躍しています。
令和5年度は新入生9名が加わり、全校生徒23名でのスタートとなります。
今年度はコロナがある程度おさまり、通常の教育活動ができる状況となってきました。人類は過去三年間で「知恵と工夫」を重ね、この「病」を克服し、大きな成果を挙げました。
今年度はコロナ禍でできなかった教育活動を「取り戻す一年」になります。
「不易と流行」のことば通り「令和の日本型学校教育」で推進された「ICT教育」をベースに改革を進めるとともに、生徒・保護者・教職員・地域住民との連携を一層深めながら、手を携えて学校経営に着手します。
本校は士別市立の昼間定時制高校です。「定時制」というと「夜に授業がある」イメージが強いかもしれませんが、本校の場合は「全日制と同じ時間割」で授業を行っており、3年間で卒業できるようにしています。また、市立の高校なので、教科書や実習にかかる費用の負担軽減、バス定期代補助、修学旅行費補助など士別市からたくさんの支援を受けています。「学校」として大切にしていることが3つあります。
○ 生徒一人ひとりを大切にする温かい学校
○ 生徒・学校の良さを伸ばして笑顔を発信する学校
○ 職員が協力して働き、時代の変化に柔軟に対応する学校
「士別東高校だからこそできる教育」「士別東高校にしかできない教育」を実践し、様々な学習歴・生活歴を持つ生徒たちが「東高で学んでよかった」と思えるような魅力ある学校づくりを進めています。現在の全校生徒数は23名の小規模校ではありますが、小規模校だからこそできることに力を入れています。特色をまとめると次の2つになります。
〇生徒一人ひとりに目を向けて、配慮の行き届いた教育に取り組んでいます。
〇体験的な活動を多く行い、個に応じたキャリア教育を通して、社会で生きていく力を育成しています。
さらに、「学び直し」の機会を設け、中学校から高校への学習が円滑につながるように工夫をしています。学校設定科目「ベーシックスタディ」をはじめ、基礎学力や知識の振返りを行い、「あせらず、あわてず、あきらめず」じっくりと学ぶことができます。
本校は、「地域に根ざし、開かれた」高校です。令和2年度に発足した「学校運営協議会(CS)」等も活用しながら、教職員一同、地域の皆様の期待に応える教育活動を推進してまいりますので、本年度もどうぞよろしくお願いいたします。