1 まず、冬から    
 


 ”厚田の冬を知らずして、本当の厚田は理解できない”ということで、まずは冬から書き起こすことにします。もちろんこのページを読んだだけでは、、その実態を知ることはできないでしょうから、読んでいただいた皆さんには、是非とも冬の厚田を体験していただけたらと思います。
 皆さん、ご存知のように日本海上空からまるで巨大な降雪機が稼働しているかのように強い風に乗って視界を遮るには充分な雪が降ってきます。生徒たちは、その吹雪をできるだけまともに受けないように身をよじり工夫しながら、通学路の最後の難所である坂道を登って来ます。(決して、このような日が毎日なのではないですから誤解のないように)そんな“大自然”という厚田中学校で最も厳しい先生に鍛えられながら、生徒たちは、耐えることを覚え、温かい心を育み、逞しく成長しています。
 そんな厳しい冬を乗り越えてこそ、この和やかな表情が自然と生まれてくるのではないかと思うのです。

   

日本海と接する厚田中学校  冬
ウインタースポーツレク雪像作り
 
 
    2  蠢 く 春    
 


 “蠢く”という漢字のつくり、そして“ウゴメく”という響き。どちらも厚田の春にはピッタリくる言葉のように感じられます。家の中ではワラジムシがモゾモゾ。(きもち悪いとか思われる方もいるかもしれませんが、本校女子生徒で手づかみでゴミ箱に捨てる生徒もいる)山には山菜とりの人々がゴソゴソ。港には新鮮な魚介類を買いに朝市へ来る人々がゾロゾロ。学校の裏の山道をちょっと入っていくと一面にカタクリの花が咲く頃になると、こうして、何かしら、外が活気づいてきます。そんな中、厚田中生徒は、花壇やプランターづくりの準備に取りかかります。まず、花の種を苗まで育て、その苗をポットへ移植。苗が育ったら、学級花壇づくりと交通安全プランターづくり。ドクターヘリの離着陸場所にグラウンドが指定されているということもあり、あまりヘリコプターが飛んで来ないように願いを込めて“交通安全”と書いたプランターを歩道に並べます。

   
 

ポットへの苗の移植作業


交通安全プランターの設置

   
 
   3 全速前進の夏 (地域に根を下ろして)    
 


 

 
 
 
 
   
 
   4 全速前進の夏パート2 (世界へ目を開く)    
 


 地域へ根を下ろした活動で自分たちの生活の基盤を確かなものにしている厚田中学校が目ざすものは、より視野を広げた上で更に自分たちを見つめ直すこと。異なる文化や習慣を持つ人と交流をすることによって、その違いを認め、そして更に自分はどうするのがよいかを考えること。
 今年度は日本国際協力事業団(JICA)の研修員六名がこの厚田中学校を訪れてくれました。今回の彼らの研修内容は“水質汚濁”についてということで、豊かな水を湛える厚田川のあるこの地は訪問先としてはピッタリ。生徒たちもグループ交流では各国の水事情に関することを質問し、大きくうなずいたり、驚いたりと様々な表情が見られました。グループ交流の後は、体育館で日本の夏祭りを再現。行灯に灯をともして、研修員も含めて、皆でハッピ姿で盆踊り。普段は照れて踊らない生徒たちも、日本再発見という感じで踊っていました。生徒たちとの交流はここまででしたが、研修員の方々は昼食を食べた後、村内の研修ということで、下水処理場、浄水場、そして、日本の田んぼへと足を運びました。田んぼでの研修員は生き返ったような表情をして、そこの主人である藤田さんご夫妻に多くの質問をしていました。中でも印象深かったのは、ウガンダから来たヘンリーさんが、“なぜジャイカの研修所はここにないのだ”と言ったことです。ローカルとグローバルが表裏一体となる第一歩を踏み出した活動でした。

   
 

JICA研修員とのグループ交流

JICA研修員との盆踊り
   
 
   5 培った力を試す秋    
 


 今まで紹介してきたイベント的なものだけでなく、厚田中の売り物は毎日のしっかりした積み重ね。特に選択教科では、少人数でしっかりと取り組みがなされていて、学力向上の一つの柱となっています。そして、普段の活動で培ったその力がどの程度のものなのかを試すのが秋、その代表例が“壁新聞”。
 厚田中の新名物となり得るかが楽しみな活動です。

 


   
 

選択理科の授業風景


道央地区かべ新聞コンクール最優秀

 

 
 この文は、橋詰が担当した「教育石狩220号 学校紹介 厚田中学校」を使いました。   
 


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